『目の前にボブ・ディランはいた。』

『目の前にボブ・ディランはいた。』

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4/9(土)夜営業をお休みを頂き、ボブ・ディラン仙台公演に行って参りました。お休みを頂き、ありがとうございました。
今回の日本ツアーでの地方公演は仙台だけ‼しかも会場は東京エレクトロンホール宮城
ボブ・ディランを見るのはトータルで3回目、地方公演を見るのは初めてで、今回『5列目』と言う良席。チケットを引き換えた時点で高鳴る鼓動と共に会場が店から超絶至近距離、あわよくばサインを貰おうと初の出待ちを敢行。
数ある名作の中で、どのレコードに貰うべきか3日程、頭を悩ませました。笑。

世界のスターディランのサイン(肉筆)は高額で売買されてることもあってか、SPと警備も厳重でパパラッチ?外国の方々もいて、会場裏は、あの『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』の様相。首都圏クラスのガッチリ警備で会場裏なのに写真撮影も許されず、会場に入るボブの姿を肉眼で確認することもできませんでした。あとになって正面入口から入ったのでは?との、まことしやかな情報に右往左往する一同、まさに神隠し。
流石ボブ・ディラン、徹底されてるな~と感心。取り敢えずサインは断念。まだ、チャンスはあると。。。

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物販も列も凄まじく、金銭感覚麻痺状態。地方公演特有のビックサプライズセットリストに『Don't Think Twice, It's All Right』なんてきたら震災と重ね合わせて目から汗が出ちまうぜなんて、思いながら定刻通り開演。

ボブ・ディランが目の前に。。。

荒々しく凄みのある、地を這う声。
うん、声は出ている。ピアノ演奏中にイスをしきりに手前に持っていこうとする力強い仕草、リズムをとる足、1部終了の合図でもある「ありがとう」は「オリゴ糖」でもなく「あ」にアクセントをつけた「ありがとう」だったこと笑。エンディング手前でボブディランが両手を挙げたこと。アンコールでの『風に吹かれて』のピアノとヴァイオリン、これまた乙なアレンジ。最後ディランは仁王立ちし、うなずきながら全方向の客席を見回したこと、目に焼き付けました。

何故、マイクが3本なのか?ステージ横の『石像』はなんなのか?演出なんだろうけど、ディランの一貫性と相まってかっこよく写り、「変化」と「継続」という一見相反する、なにか『かたまり』のようなものが、常に新しく生きているのだと。。。
塊は生きている。
そんなライヴでごさいました。
もうサインのことなんか忘れてボブ・ディラン湯呑みで「One More Cup of Coffee」を聴きながら、今朝しみじみマンデリンを飲むのでありました。

本日夜営業は17時~です‼

おわり