油かす ラーメン

「油かす」とは大阪南河内地方で江戸時代後期から食されてきた郷土食材と言う名の部落食材です。原料は主に牛の腸と食肉の残滓であるため屠畜業に携わる者の多い被差別部落民の間で生産、消費されてきた伝統食、かつ保存食です。
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油かすに類する食材は全国各地に存在する?存在した?らしいのですが、調べてみると呼び名も定義もバラバラ、江戸時代後期から食べやすいようにアレンジ工夫され独自の製法で差別や偏見を乗り越えた今に至る大阪の油カスは、
ただ単に「うまい」だけでは済まされない、歴史と知恵と人の怨念にも似た魂が宿る食材と言えるでしょう。

神戸に住んでた際、カスうどん食べてから早15年。まさか仙台でラーメン店やり、油カスラーメンを出すとは思ってもいませんでした(笑)

そんな油かすとラーメンを組み合わせた、当店夜営業のみの【カスラー】を宜しくお願いします。

油カスの製法も明らかにされてないですし、年々需要が増し希少価値が高まっている食材なので、当面の目標は自家製あぶらカス挑戦かなと(笑)

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